
堀北真希
あじさいの道からの帰り、ツタヤでDVDを借りてきた。「ALWAYS−三丁目の夕日」だ。日本が高度経済成長に向かう、懐かしい昭和30年代前半の時代風景が新鮮であった。敗戦シンドロームからの立ち直りが、東京タワー建設とだぶらせ象徴的に描かれていた。
集団就職、三種の神器、そして力道山。50代中盤に向かう世代には、ノスタルジックな時代である。決して豊かでないが時代をあるがままに受け入れ、皆必死で生きていた。輝いていた時代である。日本人が日本人らしく生きていた時代ではなかったのか。不便を不便とも感じず、貧しさを貧しいと感じず、素直に生きていた日本人がそこにいる。遠い過去の記憶に仕舞い込まれていた、下町情緒溢れるシーンが最新映像技術で再現されていた。
青森から集団就職で上京した六子役の堀北真希が実にいい。夕日に照らされた日本人的心情を十分に堪能した映画であった。

あじさいの道:雨靄の奥河内川
やっぱり雨だった。午後から雨と、見事に天気予報は当たった。11時頃に大紀町あじさいの道駐車場に到着した。雨上がりか道は濡れていた。林道脇の川沿いの小径を歩いた。あじさいの開花状況は今ひとつであった。昨年同様鹿に若芽を食い荒らされたのか、日照不足か期待はずれであった。ピークを過ぎたのか人出も疎らであった。花を育てるのは手間暇がかかる。ましてや2キロにわたり、1万株のあじさいを植栽し丹誠込めて育ててきた地元有志の方々には敬服する。
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朱紫色のあじさい
八重谷湧水口休憩所のあたりから、雨が降り出した。本降りにはなるまいとたかを括っていたら、何と雨脚がきつくなってきたではないか。湧水へ続く遊歩道から渓流の清々しさを味わう間もなく引き返すことにした。やっぱり独りではつまらない。

湧水近くの渓流
梅雨時の雨も一興と濡れながら帰った。自転車ならびしょ濡れになっていたか。

雨に濡れるあじさい
獣害対策か無粋な電柵が張り巡らされていた。来年こそは満開のあじさいを堪能したい。

小岐須渓谷:屏風岩
本日は見事な曇り空であった。何が見事かというと、風もなく穏やかで涼やかな曇天であった。ただ、帰りの車中で晴れ間が覗いたのが皮肉であった。
朝から家の用事を済ませ、急いで自転車を車に積み込み、名阪国道を三重県亀山市関支所をめざした。家から30分もかからずに到着した。観光客で駐車場は混雑していたが、予定通りここを発着点とした。スタート直後見事なアジサイが目を楽しませてくれた。県道11号四日市関線を石水渓下流両尾(ふたお)へ向かった。ここまではさほどの距離ではないが意外なアップダウンに苛ついた。

桃林寺で昼食タイム
県道11号線は結構長く、整備された道と未整備の道が交互に続き、未整備(おそらくこのままか…)の道はリヤカー一台がやっとこさの幅員であった。しかし車の往来もほとんどなく、至極快適であった。道ばたには粗大ゴミが不法投棄され、不快極まりない体であった。森を抜け、林を抜け、田畑を抜け、時折集落の家々の間を走り、渓谷口へと辿り着いた。
本日の目論見はもうひとつあった。それは桃林寺近くの小岸神社のアジサイを愛でることであった。茶畑を縫って東海自然歩道に分け入り、立ち寄ってみたが、全くのあてはずれであった。しかたなく、腹の虫も泣くので小岐須渓谷はあとのお楽しみにして、桃林寺横の休憩所で昼食タイムとした。
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深緑に覆われた御幣川
かなり時間をロスした。小岐須渓谷へ通じる御幣林道を急いだ。一瞬霧雨が舞った。川向かいの山肌は採石現場で景観も台無しである。濡れた路面も次第に勾配がきつくなってきた。

御幣林道
小岐須キャンプ場から屏風岩までは一足ある。急勾配の林道をエッチラオッチラ漕ぎ急いだ。かなり路面が濡れている。やっと目当ての屏風岩に到着した。道ばたに自転車を置き下ると、いよいよ屏風岩とご対面である。なかなかの壮観である。規模は小さいが川の両岸から大岩が聳え立っている。まさに自然の妙である。小振りな吊り橋から、しばしその奇観に見とれていた。吊り橋の下流側の河床は砂地で、正反対の穏やかさであった。しかしここは薄暗い場所である。おまけに曇天で陽が射ささない。夏場にはうってつけのところだろう。
空は今にも泣き出しそうな按配であった。長居は無用と、引き返すことにした。帰路は来た道と同じルートを辿ることにした。あらためて道ばたの花々の美しさに気づかされた。
関支所に午後4時過ぎに帰ってきた。出発は午前11時20分。走行距離42キロ、相変わらずのスローペースであった。

これも見事なサツキ

明日の天気は何とか持ちそうだ。先週はかなり堪えたが、充実感溢れる一日であった。小岐須渓谷は数年前に行っている。何と言っても「屏風岩」が圧巻である。スケールは小さいが熊本の高千穂峡を彷彿とさせる景観である。ただ少々薄暗い場所にあるので、うまく写真が撮れるかは定かでない。また、渓谷口桃林寺近くの小岸神社のアジサイも気になるところだ。コースは約40キロほどだろう。殊の外この週は疲れたので、これで鋭気回復だ。
箕川の名水

奥永源寺政所支所に午前11時前に到着した。支所にいた留守番のお婆さんにお願いして、車を停めさせてもらった。親切そうにあれやこれやと話しかけてくれた。久しぶりの奥永源寺である。いきなりの上りであった。天気も上々、一路箕川めざしてペダルを漕ぎ出した。今回は箕川トンネルを迂回して箕川集落の旧道を走った。旧道から新道に出て戻り、件の名水を賞味した。トンネルを過ぎてすぐに、道路の擁壁から排水パイプが飛び出ていた。確かに旨い水であった。
秦川押立山林道?の入り口

筒井峠で昼食を済ませ、本日の目玉ルート宇曽川ダムに通ずる林道めがけ一気に下った。途中、道ばたにはタニウツギが至る所に咲いていた。百済寺甲あたりで林道口が分からず少々迷ったが、半ば勘を働かせ通行止めのゲートをものともせず、山中深く分け入ることにした。バラスが敷き詰められたダート道であった。
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タニウツギの花

地図では約2キロ足らずの登り道であったので、道ばたのタニウツギの花を愛でながら、のんびり歩くことにした。それにしても見事な花々であった。全く標識がなく、やや不安な思いが過ぎったが、ダメもとで歩を進めた。
林道の峠

やっとの思いで峠に辿り着いた。だが、まだこの道が宇曽川ダムに通じるのか確信が持てなかった。上まで来たら、下るしかない。バラスも峠手前あたりから姿を消し、小石だらけのダートが続いていた。しかし、実に山が深い。思いっきりブレーキングをして下った。湖東平野が遠望できる眺めは最高であった。
宇曽川渓谷

小石に飛ばされそうになりながら下っていくと、舗装林道が見えてきた。ほどなく河原の様相も奇岩が連なる状景が垣間見えてきた。どうやらルートは正解であった。宇曽川ダムの上流に辿り着いた。思わず自転車を停め、シャッターを押した。ほどなくダム上流の公園に到着した。飲料禁止の“山比古湧水”があった。ダム方面から渓谷に通ずる林道も、ゲートが閉ざされていた。不心得な輩がゴミを散らかすからである。
高取山に通ずる手動開閉ゲート(これで手間取った)

ダム湖畔の道は下り基調で快適であった。堰堤から名神高速道路が見えている。次なるルートは高取山ふれあい公園である。斧磨(よきとぎ)からさほど遠くはない。地図を見ながら最短ルートの地道を走ろうとしたら、何とそこら一帯は獣害除けのフェンスが張り巡らされていた。通れないではないか。おかげで行ったり来たり、集落で見かける人々に尋ね回り、ようやくルートを見つけることが出来た。入山者が自らが開け閉めするようになっていた。あぁ!知らんかった。
斧磨から高取山公園へ向かう林道峠

これまたダートコースであった。しかし、労は少なく間もなく高取山ふれあい公園に到着した。天気も持ちこたえ、気分爽快であった。藤瀬の集落から県道226佐目敏満寺線に入り、川相(かわない)から犬上ダムをめざした。
満面に水をたたえる犬上ダム

ようやく犬上ダムに到着した。堰堤でしばし休憩の後、犬上川を右に見ながらペダルを漕いだ。本日のツーリングもいよいよ終盤を迎えた。当初、地図上では40キロコースのはずが、大幅に距離が伸びていた。筒井峠までの道のりの何と長かったこと…
結局、本日のコースは48キロにも達していた。午前11時に政所支所を出発し、帰ってきたのは夕方5時半であった。思わぬダート道、思惑通りに行かなかったショートカット・ルート等々…しかし、快晴の日曜日に湖東の山々の懐深くに分け入り、十分にマイナスイオンを浴びることが出来た。
それともうひとつのエピソードがあった。それは快く車を停めさせてくれたお婆さんのことだ。夕方5時まで待っていてくれたらしい。車に貼り紙がしてあった。「お帰りなさい、先に失礼します」と気遣って下さった。お名前も記してあったので、心配をかけたままではいけないと近所の方にお家を訊ねた。「だいぶ下のほうだから…今度云っとくよ」と…互いのちょっとした心遣いが、疲れを癒してくれる。
明日のコース:湖東三山周遊コース

明日は、予報では絶好のツーリング日和になりそうだ。このチャンスを逃す手はない。あれやこれやと考え倦ねた末、奥永源寺から政所の名水(道路工事で湧き出たらしい)を賞味がてら、宇曽川ダム、高取山ふれあい公園、犬上ダム経由の周回コースを走ることにした。距離は約40キロ程だ。特に今回は県道229・百済寺甲岸本線から宇曽川ダムへ抜ける林道を走るのが目玉である。奥永源寺・政所から箕川トンネルを抜けた筒井峠が最大の難所になる。コースのおよそ半分が初めて走るコースである。
地図のプリントアウトもできたし、今晩こそは早めに床に就こう。来週は懸案の大きな仕事がある。乗り切るためにも、初夏の清々しいマイナスイオンを、身体一杯にしこたま浴びておこう。
奄美の黒糖

今日、
池田牧場のイタリアンジェラートを賞味した。この美味なるアイスとの出会いは、かれこれ10年近くになる。しかも、限定メニューの“奄美の黒糖”をいただいた。定番メニューの他に“日本酒”“黒豆きなこ”“ほうじ茶”“しょうが”等々に“近江米”まである。
しがない酪農家が、新鮮な牧場の牛乳を活かすために試行錯誤して、文字通り練りだしたのが、このジェラートである。さっぱりして口当たりが良い。まさにオススメの逸品である。
このところ仕事に精を出している。出さざるをえない状況になってきた。こうしたプチグルメの楽しみが疲れを癒してくれるのだ。